続・悲しい出来事

Category : 雑記
前回に引き続き、先週末に起きてしまった
悲しい出来事について。

ーーーーーーーーーーー

ボクは係員から不幸な知らせを聞き
言葉を返そうとした瞬間
唇が震えてしまい声が出なかった。

どこかで可能性は考えていたものの
予測はしていなかった。

彼が倒れた時、意識は無かったものの
救急隊員が到着した時まで
なんとか呼吸をしていた(と思っていた)事もあり
それが死に繋がるとは思っていなかった。
心の底で「なんとかなる」と思っていた。

死の可能性はどこかで考えたものの
覚悟は全くしていなかった。

翌日、その知らせを伝えてくれたのは
心臓マッサージをしていた人だ。
彼が亡くなったという言葉を聞き
声を詰まらせたボクの肩に手を回して
慰めの言葉もかけてくれた。
その彼の声も涙声だった。

ーーーーーーーーーーー

たまにニュース等で、運動中に倒れ
そのまま亡くなる人の話を耳にする。
ただ、それが目の前で起るとは思っても居なかった。

彼が倒れた瞬間にそこに死の可能性があり
命を守るという冷静な対処が即必要だ
という意識が正直、ボクに欠如していた。
ある意味パニックだったのかも知れない。

何をして良いのかも判らなかったし
どこかで、貧血で倒れた位に考えてた気がする。
脳しんとうか何かと同じで
少し経てば意識が戻ると感じていたのかもしれない。

不規則ながらも息をしていた事もあり
脈すら計る事を思いつかなかった。

出来たのは誰かが彼の名前を掛け始め
それを受け継いだぐらいだ。

それすらも
意識の眠りから覚ませようという感覚で
生死の境から戻らせないといけない
という感覚では無かった。

ーーーーーーーーーーー

後から落ち着いて考えると
心臓マッサージの仕方等
はるか以前少しだけ学んだ記憶がある。
保健体育の教科書で観た程度だ。
実践レベルからはあまりに程遠く
中途半端過ぎて逆に全く使えない。

今回ネットで調べて初めて手順を理解した。

人が倒れた時はその程度を勝手に判断する事無く
冷静に即、その手順に従わなければいけない
という事を心に刻み込んだ。

具体的な手順はこちらを観て欲しい。
救命処置(総務省消防庁)

最近は、ためらう人工呼吸は
省略する傾向にある。

ボクなりに簡単に書くと
意識がなければ即
仰向けで気道確保(あごをあげる)
通常の呼吸の停止、もしくは心拍停止で即
心臓マッサージ(体重をかけてガンガンと)

強制的に血液を循環させ身体に酸素を送る。

心臓が止まってしまうと3分で
回復の可能性は殆どなくなる。
とぎれとぎれの呼吸も通常の呼吸ではない。
なので戸惑っている暇は無く
すぐに心臓マッサージという感覚だ。

何時どこで、誰が倒れるか判らない。
この手順は誰しもが覚えるべき手順
という事を今回知らしめられた。

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ボクはテニスをする。
単なるエクセサイズではなく
試合に勝つテニスが好きだ。

試合に出れば幾ら趣味での試合とはいえ
相手に勝ちたいという気持ちでやる。
極端な話、どんな手を使ってでも勝ちたいと思う。

敢えて大会に出る様な人はレベルや年齢がどうであれ
そういう気持ちで出ていると思う。

試合になればコートに2人きり
当然相手はボクを全力で負かそうとする。
ボクはそれに対して200%立ち向かう。

彼は試合中、妙な間があった。
息のつき方が不自然な気もしたが
そんな事に気を紛らされては行けないと
彼の手なんじゃないか、とすら考えた。

今考えてみると本当に調子が悪かったのかも知れない。

ただ、そもそもボクがリードしていた第一セットを
ホンの2ポイント差という極限の奪取をし、
大きくリードを広げられた二セット目でさえも
そこから追い上げるというパワーを目の前に
彼の体調を気遣う余裕はボクには無かった。
逆にもっと疲れさせてやろうとすら思っていた。
いわゆる敵対心を燃やしていた。

そんな風に彼の事を色々考えた2時間、
彼と2人だけで向き合っていた2時間が
彼の最後の2時間になってしまった。

彼は試合会場に一人で来ていた。
過去の戦績をチェックすると
毎月の様に試合に出ていた。

彼が搬送されてから連絡先のヒントを探しに
彼の新しい黒のBMWを開けると
そこにはテニスの道具が隙間の無い程詰まっていた。

ーーーーーーーーーーー

先ほど、次に自分が出ようと
2週間先の大会のサイトをチェックしていた。
申込者として既に彼の名前があった。

彼がボクと同様、
テニスを愛していた事を知れば知る程
なんとも言えない悲しさがこみ上げる。

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あなたとの試合からは本当に色々な事を学びました。
Michael Granberry 安らかに眠ってください。



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Comment

No title

本当に悲しい出来事です、、、。
“テニスの試合相手”とはいえ、肩を落とされている事でしょう、、。
Hope you feel better soon.

ショックとはまた違った

yukiさん、こんにちは。

事故の日はそんなにショックでは無いと思ったんですが
あとから重くのしかかってきました。

書き込みありがとうございます。
声掛けてもらえるのは嬉しいです。
もちろんもう大丈夫です!
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まとめtyaiました【続・悲しい出来事】

前回に引き続き、先週末に起きてしまった悲しい出来事について。ーーーーーーーーーーーボクは係員から不幸な知らせを聞き言葉を返そうとした瞬間唇が震えてしまい声が出なかった。どこかで可能性は考えていたものの予測はしていなかった。彼が倒れた時、意識は無かったも...
 
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Author:イサム
1996年に東京からLAに移り、2008年より現在までダウンタウンアーツディストリクト在住。幼少のNYを含めてアメリカ生活約25年。建築デザインの事務所をしています。
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