ペンキが剥がされレンガに戻ったロフト外壁

Category : 今日のダウンタウン写真
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アーツディストリクトのモリノ・ロフト。

以前の記事でも何度かご紹介している。
花とトラック、そしてホームレス
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以前の記事や上の写真の一部でも判る様に
このロフトの外壁はグレーに塗られていた。

現在そのペンキを剥がしている。

そもそも何故グレーに塗ったのが判らないが
元のレンガの外観の方が確実に魅力的だ。

作業が終わる頃には建物と
道自体も雰囲気のある空間へ変わるだろう。


この変化には実は意外な驚きも隠されている。

というのもこのロフト、分譲ロフトだ。
日本の分譲マンションと同様
各部屋は個人の所有で
共有部分は住人から成る管理組織のもの。
共有部分を保持するために毎月管理費を払う。

例えば廊下の電球が切れた、や
エレベーターが故障した、となると
その管理組織に積み立てた費用で修理をする。

それが例に挙げた様な
必要最低限の機能的な部分なら
規約で修復、修繕が決まっているが
今回のロフトのように外観の美的変更となると
通常かなり難しい問題になってくる。

そもそも誰かがどこかの時点で
グレーに塗るのが良い、と思って塗ったものだ。
そして分譲された時は既にグレーだった。
つまり多くの人が外観はグレーで良いと思った訳だ。

それを敢えて自分達のお金を使って
外観をもとの生レンガの状態に戻そう、という話。

普通に考えれば
「レンガは好きだけどわざわざ今お金を使って戻さなくても良い」
という住人が多くでてくる。

今アパートやマンションに住んでいる読者の方は
所有している、いないに関わらず
今敢えてお金を払って建物の外観を変える
という事になったらどう思うだろうか?
「好きとまでは言えないけれど変える必要はない」
と思うのではないだろうか。

例えば洋服で考えれば判り易いと思うが
デザインや美的感覚は人に寄ってそれぞれ違うし
その時の目的や流行によってもかわってくる。

そんななか、何十戸、もしかすると百戸程度ある
住人達で一つの案で合意に至らなくてはならない。
100人の人々で着たい洋服を一着だけ決めよう、という事。
かなり難しい話だ。

ただ、現在行われている工事は
住人達の意見が合意に達した、ということを示している。

それだけ住人の美的感覚、
そしてそれに対する価値観が揃っていたという事だ。
凄い事だと思う。

日本で壊れたマンションの外観を
修復しているのは観た事があるが
問題のない外観を変えているのは未だに観た事がない。


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イサム

Author:イサム
1996年に東京からLAに移り、2008年より現在までダウンタウンアーツディストリクト在住。幼少のNYを含めてアメリカ生活約25年。建築デザインの事務所をしています。
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